石綿作業主任者とは|資格取得方法・試験内容・役割を徹底解説

公開日:2026-05-19 最終更新:2026-05-19 監修:[業者契約後追記] 建築物石綿含有建材調査者

石綿作業主任者とは、労働安全衛生法に基づきアスベスト除去作業現場の指揮・監督を行う国家資格です。2日間11時間の技能講習修了が必要で、アスベスト除去工事には必ず選任が義務付けられています。

アスベスト(石綿)を取り扱う作業現場では、労働者の健康障害を防止するために、専門的知識を持つ責任者を配置することが法律で義務付けられています。それが「石綿作業主任者」です。本記事では、資格の概要・取得方法・職務内容・関連資格との違いを、労働安全衛生法と石綿障害予防規則の条文に沿って詳しく解説します。

石綿作業主任者とは何ですか?

労働安全衛生法に基づく国家資格で、アスベスト含有建材の取り扱い作業を指揮・監督する責任者です。除去・封じ込め・囲い込み作業の現場には選任が義務付けられています。

石綿作業主任者は、労働安全衛生法第14条と石綿障害予防規則第19条に基づく作業主任者の一種です。労働基準監督署長への届出は不要ですが、現場には必ず選任配置し、職務遂行に必要な権限を与える必要があります。

事業者は、選任後にその氏名と職務内容を作業場の見やすい場所に掲示しなければなりません。これは石綿障害予防規則第19条第2項で明確に定められています。

石綿作業主任者の職務は何ですか?

作業方法の決定・労働者の指揮・保護具の使用状況監視・装置の点検が主な職務です。石綿障害予防規則第20条で5つの職務が具体的に定められています。

石綿障害予防規則第20条で規定される石綿作業主任者の職務は以下の5つです:

これらの職務は単なる名目ではなく、違反は労働基準監督署の臨検対象となります。

資格取得にはどのくらいの時間と費用がかかりますか?

2日間11時間の技能講習+修了試験が必要です。受講料は実施団体により10,000〜20,000円程度が一般的な目安です。

技能講習のカリキュラムは厚生労働省告示で定められており、以下の科目が含まれます:

科目 時間
健康障害及びその予防措置に関する知識2時間
作業環境の改善方法に関する知識4時間
保護具に関する知識2時間
関係法令2時間
修了試験1時間
合計11時間

実施団体は建設業労働災害防止協会(建災防)、各都道府県労働基準協会、登録教習機関などです。受講資格には特別な要件はなく、誰でも申し込みできます。

建築物石綿含有建材調査者との違いは何ですか?

役割が異なります。石綿作業主任者は除去作業現場の指揮・監督、建築物石綿含有建材調査者は解体・改修前の事前調査が担当業務です。

混同されやすい資格として、以下の3つがあります:

資格 主な役割 根拠法
石綿作業主任者除去・封じ込め作業現場の指揮監督労働安全衛生法
建築物石綿含有建材調査者解体・改修前の建材調査大気汚染防止法
石綿取扱作業従事者現場作業員(特別教育修了者)労働安全衛生法第59条

アスベスト除去工事を依頼する際は、これら全ての資格保有者が揃っている業者を選ぶことが重要です。

選任しないとどのような罰則がありますか?

労働安全衛生法違反として6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。労働基準監督署の臨検対象となります。

石綿作業主任者の未選任は労働安全衛生法第14条違反となり、同法第119条により6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。また、両罰規定により法人も罰金刑の対象となります。

労働者災害が発生した場合は、業務上過失致死傷罪などのより重い刑事責任を問われる可能性もあります。

業者選びで石綿作業主任者をどう確認すべきですか?

見積もり時に在籍人数の確認、修了証コピーの開示要請、現場配置の確認の3点をチェックしましょう。複数名在籍が望ましいです。

信頼できる業者は、石綿作業主任者の修了証コピーを依頼すれば速やかに開示します。開示を渋る業者や「資格者はいる」と口頭でしか説明しない業者は避けるべきです。さらに以下も確認しましょう:

まとめ

石綿作業主任者は、アスベスト除去工事における労働者と近隣住民の健康を守る最後の砦です。資格取得自体は誰でも可能ですが、職務遂行には深い知識と経験が必要です。業者選定時は必ず有資格者の在籍を確認し、修了証の開示が可能な業者を選びましょう。

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参考リンク(公的一次ソース)

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